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あれから6年。
俺は16歳になり神機の適合者に選ばれた。
教官「お前等は今日から立派な神機使いだ。気を引き締めろ?」
教官「俺の名前はギンだ。この養成所の教官だ」
ギン「今年は11人か…。まぁこれでも多い方だろう。お前等には4人一組になってもらう」
ギン「だが、3人になるチームがあるな。まぁ、ここは比較的簡単なミッションだから問題ないだろう」
ギン「チーム分けは好きにやれ」
教官の言葉通りチームは好きに決められた。
俺は流浪して呼び止められたチームに入った。
少年「それじゃあ。俺は和葉。よろしくな」
黄緑色の髪に長めの髪の少年だ。
カズハ「んで、隣に居るのが俺の弟の双葉」
フタバ「ちょっ!!自己紹介くらい自分でできる!!」
カズハ「お兄ちゃんの好意に向かってなんだ~?ほら、お兄ちゃんありがとーって言いなさい!」
フタバ「なんで僕が兄さんの余計なお節介に御礼しなきゃいけない?」
兄のカズハと同じで髪は黄緑でかなり長く後ろで結ってある。背はフタバの方が小さい。
フタバ「兄さんはいつも兄だからって僕をからかいすぎだ!僕の方勉強はできる!!」
カズハ「ウルサいぞ~。遠距離攻撃のくせに~。今の世の中勉強はできても金なんか貰えないぞ」
フタバ「遠距離を馬鹿にするなよ!!近距離のバックアップも回復もできる!接近戦みたいに闇雲に突っ込んで死んだら元も子もないじゃないか!」
カズハ「話が拗れたな。じゃあそっちから自己紹介お願い」
フタバ「……」
ユキヤ「ユキヤです。よろしくお願いします」
カズハ「ん。じゃあ次」
少女「さほ、です。お願いします」
黒髪で小柄な少女。どんな理由があったにせよこんな娘も戦場に駆り出されるのか…。
カズハ「じゃあみんな。俺っていう大船に乗ったつもりでよろしくな」
ユキヤ(すぐ沈没しそうだ…)
生と死。双方を懸けた少年と荒神の物語。邪な人の思いが飛び交う物語。守れなかった者の魂をその刃に乗せ少年は今、武器をとる。
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