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「まさかっ、
アンタ電話帳にまだ登録してないって言うの?」
ありのままの指摘に、
返す言葉なんて出てこなくて
黙りこくってると、
呆れたような
ため息がついて来た。
「はいっ。
図星なわけね。
わかりました。
それより、
今日はまだバイト?」
「ううん。
今日はもう終わったよー」
「そう、そりゃよかった。
だったらちょっと今からアンタも来ない?」
そんな言葉で
召喚された私は、
指定された居酒屋へと
着替えを済ませて向かった。
ぬくもりのいえ。
ひらかなで
掲げられた看板を潜ると、
自動ドアが開いて、
店員さんの
威勢のいい掛け声が
店内に飛び交っていく。
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