・夏生瑞希

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優希にとっても、瑞希は一番大切な存在だった。 お互いに小さな時から、誰よりも近くにいた。だから、お互いがお互いを好きな事は当たり前の事だった。 けれど、瑞希の好意が愛情だと知った時、優希は彼女の中の狂気にも気付くことになった。 異様なまでの執着。 瑞希は優希に近づく全てに嫉妬した。それは母親であっても例外ではなかった。 その嫉妬心が理由か、瑞希は優希以外の誰にも心を開かなくなっていった。
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