プロローグ

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地球という星が消滅してから三百年。太陽が消滅してから百年少々が経過した銀河系。 地球という星に住んでいた人間という生き物は、母星の消滅という至上最大の危機を乗り越え、今は宇宙を住処としている。 正確には巨大な宇宙船、プラントという地球を模して人が作り上げた人工星で生活を営んでいる。 プラントは人類が生活し易い様設計されており気温、湿度、天候その全てがコンピューターによって制御されている。 そしてプラントで消費される全てのエネルギーの製造元、それこそが人工太陽である。 人工太陽は言わば無限エネルギー製造装置でありプラントの上空5000kmにそれは常にプラントへ向けて不可視のエネルギーを放出し続けている。 不可視のエネルギーはスタードライブという媒体でのみエネルギーを取り出すことが出来、スタードライブの原料であるスターコアは近隣の惑星で微量ながらも発掘されている。 こうして人類は半永久的に生存しうる安楽の地を獲得した。
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