懐かしいアナタ

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校門を抜けて、上級生と思われる女の子に案内を受ける。 岡元より随分と身長が小さいから、なんだか上級生と認識するには少し複雑ではあったのだが。 「二人とも大きいのね」 「え、ええ、まあ」 曖昧な返事。でも岡元はオレと違い。 「大きくてもいいことないですよ」 と、笑顔を作って上級生に応対する。 「二人は恋人同士だったり?」 「ただの幼なじみです」 オレがそう言うと、上級生は「なーんだ。つまんないの」とヘラヘラと笑みを向ける。 「あ、私は二年の吉永愛。小さいけど、これでも先輩だから、以後お見知りおきを」 「岡元春奈です。よろしくお願いします」 「……よろしく」 体育館に着いてから、岡元に自己紹介について説教された。
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