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「はじめますて」
手をヒラヒラと振る軽薄そうな男。口調が既におかしいのはツッコむべきなのだろうか。
「お、こちらは美男子さんではないですではないか」
やはりおかしい。
「あの、ひとついいか?」
「銅像」
「うん。えっとな、挨拶にしては対応しにくいのだけれど、とりあえず誰?」
「私も同意」
軽薄口調破滅男子は、制服のネクタイをクルクルと指で巻き取る。それから笑顔で自己紹介しはじめた。
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