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驚いて顔をあげてみると、
「こら、サト。暑いからって、いつまでもダラダラとするなよ?」
爽やかな苦笑をした旦那様がいらっしゃいました。
その手には冷たい氷と水が入ったグラス。
犯人は旦那か。この野郎…その顔かっこよすぎじゃないか。
内心そんなことを考えながらも口では別の言葉を発する。
「だって、暑い。動きたくないくらい暑い。カミルくんは暑くないの?」
すると、旦那様…カミルくんは
「暑いけど…僕は、そんなにダラけるまでは暑くないな。」
と、今度は苦笑だけを浮かべた表情で言ってきた。
なんだよ余裕ぶっちゃって!
少しからかってみようかしら。
「むー…こんなに暑いとカミルくんに抱きつけない…。」
私は上目遣いでカミルくんを見つめて見た。
カミルくんは無言だった。
「……………」
あ、照れてる。固まってる。
あはは、顔が赤くなってるよ!
カミルくんは、相変わらずの照れ屋だ。
...
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