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「…なんて顔してるの。
季蝶?私が、そんな事で怒ると思ってる?」
優しい目を向けたまま笑顔で季蝶の頭にポンと手を置いた。
一瞬、ビックリした顔をした季蝶だったが次の瞬間には、頬をうっすらピンク色に染めて笑顔になった。
『姉さん!やっぱり、私の姉さんだぁ!優しいくて綺麗で大好き!』
そう言うと、嬉しそうに抱き着いてきた。
しばらく、頭を撫でていると、
"にゃあ"
と、瑠璃が鳴きながら擦り寄ってきた。
『あら。瑠璃もかまって欲しいみたいね?』
瑠璃を見ながら、桜華がくすりと笑うと、
「瑠璃も、ふわふわで可愛くて、大好き!」
と、季蝶は瑠璃を抱きしめた。
瑠璃は、綺麗な瑠璃色の瞳を細めると、満足そうにふわふわの尻尾を、パタン、パタンと上下に振っている。
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