3人が本棚に入れています
本棚に追加
「飛・・・鳥」
「ん?」
「聞かないの?」
「何が?」
「私がイミフな行動する理由」
わざと聞かないでいてくれてるのかな?飛鳥、まーまー優しいじゃん。
「興味無いから」
訂正。やっぱりこの人うざい。
言いたくないけど、本当は誰かに聞いてほしいんだよ?ねぇ、飛鳥・・・聞いてよ。
「聞いてあげてもいーよ。どーせくだらない事だろーけど」
「うん・・・あの、私もまだ信じられないの・・・。あの、私・・・別世界の人間っぽいの」
「は?」
「あ、やっぱりくだらないよね?・・・ごめん」
やっぱり信じてくれないよね。
「帰る家ねーの?」
「うん」
「俺ん家くれば?」
「え・・・!?」
「来いよ、俺ん家の隣のダンボールハウス」
「何ソレ・・・ダンボールって」
そしてまた私は笑った。
ねぇ、飛鳥。あなたとの出会いはいつも突然で、ほんのささいな優しさにも気づけなかったよ。
ー酒屋-SHIBATA-
「別世界って・・・美実ちゃん、頭打った?」
やっぱり、恵梨子さんも信じてくれないよね・・・。
「あの、水たまりの伝説って知ってますか?」
「あー、性格が正反対な自分が別世界にいるってやつ?」
「はい・・・私、もう一人私がいて・・・」
最初のコメントを投稿しよう!