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と、恵梨子さんが口を開いた。
「みの、聞こえる?」
あれ?恵梨子さん、こっちの私の事知ってたの!?
『・・・誰?』
いきなり声を黒くするもんだから、自分って分かっててもゾワっとした。
「恵梨子だけど?」
『あ、恵梨子さんですか!?すいません!』
「まーいーけど、今忙しいから後にして」
『はい!』
「じゃ」
『失礼しますっ』
電話が切れると恵梨子さんは携帯をひかちゃんに渡した。
「てめーはじめっから知ってたのかよ?」
「別に、名前は同じだったから凄いなくらいだったよ」
飛鳥と恵梨子の会話に「ねー、ちょっとついていけないんスけどー」とひかちゃんが言う。そして、ひかちゃんはそう言い終えた後、私を見た。
「あんた、誰?」
「え、えっとぉー・・・」
「客来てるから、あんたたち中で話しな」
恵梨子さんにそう言われ、私たちはリビングにあるソファに座る。一間開いた後、ひかちゃんが口を開けた。
「君、夢乃美実だよね?」
「そう・・・です」
「ドッペルゲンガー!?」
「ちげーだろ」
「じゃあ何?」
「お前、水たまりの伝説知ってる?」
「?・・・知らない」
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