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「美実ー遅刻するわよー!」
「はぁーい!!」
重い身体を起こしてぐーっと伸びた。
「はぁ~あ」
また昔の夢見ちゃった。最近はこの夢ばっか・・・。もっとこう・・・うはうはするような夢が見てみたいものだ。
私、夢乃美実(ユメノミノリ)中学三年生。
マイペースに制服に着替えて洗面所で顔を洗う。
「美実ーお弁当テーブルに置いとくから!朝ご飯も食べるのよー!」
「もー朝からうるさいなぁー・・・」
「分かった!?」
「分かったー!!」
「じゃあ行ってくるね!」
「行ってらっしゃい!」
朝くらいゆっくりしたいよぉー・・・。
リビングに行って、ニュースを見ながら朝ごはんを食べる。
「朝からこんなに食べれないから・・・」
食パン2枚、ベーコンエッグ、味噌汁、ソーセージとか沢山。私、今一様ダイエット中なのに・・・。
ヴーヴーと制服のポッケに入ってる携帯のバイブが鳴った。
友達からやーん、と思いながら携帯を開く。
「もしもーし?おはよう!」
『美実、何やってるの?』
「え?朝ごはん・・・?」
『もう8時過ぎてるよ?』
「嘘・・・!?」
『嘘で電話しないから、早く来てよね!待ってるから!』
「了解!!」
私は急いでご飯を下げて、お弁当をスクバに入れ、身だしなみを整え家を飛び出した。
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