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うわー昨日の夜雨降ってたのかーって・・・あ!家の鍵掛けるの忘れた・・・。
私は急いで引き返そうとくるっと回ると足を滑らしてしまった。
「あ!」
水たまりに落ちる!
ぎゅっと目を瞑った。
あれ?
あー、私転んだんだ・・・。
「いらっしゃーい」
あれ?知らない人の声・・・ああ、誰かに助けてもらったのかな?・・・って、私そんなに重症だった!!?
「!!?」
バっと身体を起こした。知らない場所だった。ほんのりお酒の臭いがして少しごちゃついた部屋。
「恵梨子ちゃーん、ますます色っぽくなってくねー」
「そんな事無いですよ!!あたしこれでも胸が縮んだんですから!!」
「ハハハハ!!」
「アハハハ!!おっ飛鳥!お帰り!!」
部屋の向こうから誰かの声が聞こえる・・・。ちょっと怖いけど、行ってみようかな。
私はベットから降りて、ドアノブを握った。
ガチャ
あれ?勝手にドアが開いた?
「・・・誰?」
「あ・・・」
私の目の前には、ちょっと引きつった顔をした作業着の人。
「おい姉貴!知らねー女がいんだけど!しかもチビの」
その人は振り返って、誰かに話しかけた。
ちょ、チビって・・・。一言多くないか?
「あー、目ぇ覚めたかー?」
奥から綺麗な女の人が出てきて、私は思わず頭をペコっと下げてしまう。
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