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私っぽい人はコンビニの前で何人かの人と座っていた。「ふー」と心を落ち着かせ顔を隠しながらその人たちの前を通ってみる。
「あ!美実!!返せや!」
「バーカ!もともとウチのもんだし!」
「夢乃ーこれさぁ・・・」
そんな声が聞こえた。
やっぱり・・・あの人、私だ・・・。
トボトボと公園に帰ってまたベンチに座った。
「・・・」
信じられない・・・。これって、夢なの?
「夢・・・夢っ・・・覚めてっお願い・・・夢ぇ!!」
次第に涙が溢れてくる。頬をつねったって頭を叩いたって変わらない。
私の居場所はどこにもない。
「ふ・・・うぇ・・・うっ・・・」
泣いても変わらない・・・泣くな!私!
ぐーっと目を手で押えた。
「お前ってやっぱイミフな行動するよな」
「だって・・・え?飛鳥さん?」
「お前探すの真面目にだりぃ」
「・・・なんで?」
「あのクソババァがうっせーんだよ」
そっか・・・恵梨子さん。
「つか、飛鳥さんってやめねー?キモイ」
「え、じゃあ何て呼べば良いんですか?・・・ってゆうか!だったらチビりもやめて!」
「何で?チビだから良くね?」
「良くねーよ!」
「つか、俺17歳。敬語使え」
「どーもすいませんでしたー」
「うざっ」
「ふふふ」
「笑い方キモイ」
あ、私いつの間にか笑えてる・・・。
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