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7時発のバスに乗る。
………。
馬鹿に空いている。
普段なら人でひしめくこのバスに、
今日の乗客は向かいに座っている
小2くらいの女の子と老婆ぐらいだ。
ガタガタ寂しい音を立てるバスの中で、
少女の明るい声
「私ねぇ、ケーキ屋さんになるんだ♪
そしたらね、おばあちゃんに
いっぱいケーキ作るんだ♪」
ふふふ~♪と笑っている
思わず笑みがこぼれる
…が、やはり最後にはため息が出るのだった。
外には春の花が哀しいほど可憐に 咲いていた。
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