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見渡す限りの雪景色から一変。周りが新緑に包まれる季節、私は再び病院に居た。
原因不明。
生後3ヶ月の私の体は保育器に入れられ、体の至る所に細い管が刺されていた。腕や足は鬱血し、点滴は頭の血管に刺された。
「皆さん、今夜が山です。超えられたとしても…」
医師から告げられた言葉に、両親は落胆した。
つい先日まではグイグイとミルクを飲み、音が聞こえれば笑い、抱っこを止めれば全力で泣いた。そんな子供が、次の瞬間には呼吸も出来ずにもがく…
医師ですら病名もわからないような症状に、両親は神に縋った。
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