1人が本棚に入れています
本棚に追加
どうすれば…っと考えていると、突如警報が鳴り響いた。
そしてアナウンスが流れた。
「あー、あー、能力者の皆さんは居住区デルタの中央広場まで、集まって下さい」
アナウンスを聞いた生徒や市民が一斉に中央広場に疑問を抱きながら歩きだした。
俺達も中央広場に向かった。
中央広場に着いた俺達は、奇妙な光景を見た。
空中に人が浮いていた。
浮遊系の能力は珍しく、使いこなすのも難しい事で有名なんだが、明らかにおかしい…浮遊しているのに、風の抵抗を受けていなかった。
「やぁやぁ皆さん、私は『華道 松』といいます!」
中央広場に集まった能力者は華道松と言う男が能力者だと分かると
安堵した。
「なぁあんた!あんたも能力者なら、何で俺達をここに呼んだ?」
人々の中から出てきた男は華道に言った。
華道はにこっと笑い、腰から黒光りする拳銃を取りだし、前に出た能力者にいきなり発砲した。
「ドキュン!!」
前に出た男は音も無く、その場に倒れた。
「何で俺が、ゴキブリ共と一緒にされなくちゃ駄目なんだよ!」
華道は左手を挙げると、突如俺達を囲む様に、政府軍 対能力者用戦闘ロボGX 『 グランディオエクスレイ』が出現した。
「いい女はいるかな?」
この部隊の隊長らしい、太った残念なやつは、まるで女性の体を舐め回すように見下ろしていた。
「凛、鈴さん俺の後ろに」
俺は凛花と鈴さんを後ろに移動させ、やつから隠した。
「おっ!」
男は何かを発見したらしく、その隊長機らしい、普通のGXと違い装甲が厚く、大きく作られている機体の腕を群衆の中に伸ばした。
「嫌ぁ! ユージ助けてぇ!」
ユージって俺が選抜戦で戦った一人の名前じゃないか!
最初のコメントを投稿しよう!