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能力測定選抜戦が始まって10分後一回戦が終わった。
勝敗はAチームの惨敗だった…だが仕方ないと思う、相手がエレメント系を操る能力者だからだ。
能力には四種類存在する。
1つ目は肉体を強化し、戦う『パワー系』
2つ目は持久力や脚力を強化し、素早い攻撃が出来る『スピード系』
3つ目は稀に存在するエレメント系の特殊型で、エレメントの形を武器に変えれる『ウェポン系』
最後はさっき登場した、雷火水風氷地光闇の力を操る『エレメント系』が現状で存在する能力だ。
「二回戦を始める、生徒は出て下さい」
俺と鈴さんはベンチから立ち上がり、運動場の真ん中に向かった。
「それでは、両者とも礼!」
俺達は互いに礼をして、距離をとって始まりの合図を待った。
「それでは…始め!」
中谷先生の合図と共に相手の内左側にいた男子は周りに風の衣を発生させた。
俺はおそらくスピード系であろう自分の能力を使い、先ほど風の衣を発生させた男子に向かって加速した蹴りを打ち込んでやった…だが当たるはずの俺の攻撃は何かによってら、狙いを外れた。
「ちぃ!だったら」
俺は相手の顔に向かってドロップキックをお見舞いしてやろうとしたが横から稲妻が俺の体に当たった。
「ぐわぁぁ!」
体が今ので痺れて動けない俺に、またしても頭上から稲妻が落ちてきた。
俺は鈴さんの方を見ると、先ほど狙っていた風の能力者と戦っていた、だがよく見ると二人共なんとウェポン系能力者だった。
鈴さんは氷の刃を出現させ、相手の風の槍と互角にやり合っていた。
「おい、ユージ!さっさと終わらせるぞ!」
雷の能力者は風の能力者ユージと呼ばれるやつに言った。
「あいよ!」
風の能力者ユージは、鈴さんが出現させている氷の刃より、多い風の剣を出現させた。
「いくぞ、風魔七砕陣!!」
風の剣は空中で円を描き、そして同時に鈴さんに向かって飛んで行った。
風の剣は円を描きながら、鈴さんに切り刻んでいた。
だが鈴さんは氷の刃を使って攻撃を防いでいるけど、防ぎきれない攻撃もあり、服がちょっとずつ切れていた。
「くそ!動け!!」
だが俺の体はいくら力を入れても、痺れているせいで何も動かせなかった。
「じゃあ、止めだ!雷牙三裂撃!!」
雷の能力者の周りから雷で出来た大きな蛇が三匹出現し、俺に向かって襲いかかってきた。
「負けられねぇ!」
と突如世界がスローになった。
なんだ…相手の動きがスローに見える。
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