始まりと終わり

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「京介く~んもう朝ですよ~!」 俺は昨日の疲れがまだ取れてなく、もう少し寝たいという欲望にかられた。 「……………」 や…やばい!凄い鈴さんの視線を感じる。 (京介くんのほっぺた柔らかそう…) 俺は鈴さんの視線により目が覚めているが、今起きたら絶対気まずくなりそうだったので嘘寝をしていた…直後だった。 「ぷに」 (柔らか~い!) (えっ?えぇぇぇぇ!!) (鈴さんが俺のほっぺたを触ってる!?) 「ぷにぷにぷにぷにぷに」 (何か激しくなってきたし!) 「もみもみもみもみもみ」 (や…やばい!何か気持ちよくなってきた) 「うぁ…!」 俺は我慢が出来なく、つい変な声が出てしまった。 「……………」 「……………」 鈴さんは顔を赤くして、口をパクパクさせていた。 「お…おはようございます」 俺は苦笑いで挨拶すると、鈴さんは洗面所に逃げて行った。 嘘寝をした事によって、気まずい雰囲気を作ってしまった。 鈴さんはもう支度が出来ていたので、俺は支度して鈴さんと一緒に朝飯でも行こうと考えた。 (そしたら気まずい雰囲気も治るかもしれないしな…) 「あの~、鈴さん…」 「ひゃぁ!?」 鈴さんは驚き、奇妙な声をあげた。 「あ…あのですね、その…朝飯行きませんか?」 さっきの出来事で、恥ずかしくなったけど、俺は恥ずかしい気持ちを堪えて、鈴さんに朝飯の話を持ち出した。 「は…はい…」 鈴さんはもじもじしながら答えた。 だが僕らはまだ絶望への道を歩んでいる事に気付いていなかった…
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