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「うわぁっ! そんな穢れのない笑顔を俺に向けないでくれ!
発情しちまう!」
何故か鼻を押さえながら恵介は腰をクネクネ揺らし始めた。
うん。相変わらずキモいね。
「マサキ、心の声が洩れてるよ!?」
恵介とは、入学試験の時に席が隣同士であった事がきっかけで知り合い、偶然にも一年生、二年生ともに同じクラスで、よく話している内に仲良くなった。
バリバリの体育会系でパッと見た感じではなかなかのイケメンだと思う。
……まあ悪い奴じゃあないな。
……すこぶる変態だけど。
「また声出てるって!! しかも肝心なとこは洩れてないし!?
……もしや、確信はぶっ!?」
「板橋ぃ。もうHRはじめたいんだがぁ。いいか?」
恵介が頭を鷲掴みにされながらグググっと前に向き直る。
そこにはクラス担任のゴリラ。もとい、松本先生が佇んでいた。
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