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「なぁ、義妹さんが鬼道に会ったら、どうなるんだ?」
イケメンが、尚も分かりきった質問をしてくる。
「襲って来るだろうな。俺は、奴に唯一認められた男らしいからな。」
「そうなのか……」
ある程度、俺の話が落ちついたところで、今までずっと気にしていた事を口にする。
「ところでだ。そろそろ、木原以外の名前を教えてくれ。」
「あれ?知らなかったのか?もう、知ってるものだとばかり。」
イケメンは阿保だ。阿保だからこそモテるのだろうが、阿保にはなりたくない。
「では、私から自己紹介させて頂きますわ。」
俺が心の中で悪態をついていると、一号が立ち上がり話しはじめた。
「私の名前は神道 麗華(シンドウ レイカ)ですわ。貴方が先程言っていた通り、社長令嬢ですわ。喋り方は、母から教えられたものなので、お気になさらず、気軽に呼んでください。」
一号もとい神道は座り、水を飲み一息ついた。
「あぁ、よろしく。」
「はいは~い♪次は私ね~♪私はね~♪安藤 薫だよ~♪恭也とは幼なじみなんだよ~♪よろしくね~♪」
可愛いけど、けどもウザい。イケメンからしてみれば、元気な子ぐらいにしか捉えてないだろうが、俺には無理だな。
よし、こいつは基本無視だな。
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