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「やっと着いたか……」
俺の目の前には、これから転入する高校がそびえ立てる。
6月初め、少し汗ばむ時期に俺は転校を強いられた。
なぜなら、前の学校でちょっと問題を起こして居られなくなったからだ。
「殺しては無いのにな~……」
俺が過去に思い耽っていると、後ろから多数の騒ぎ声が聞こえたから、少しズレて道を開ける。
「離れてよ~。」
「無理ですわ!」
「無理無理~♪」
「やだ。」
「だが断る。」
イケメンと女子4人が騒ぎながら校舎に入っていった。
俺は、騒がしい集団を見送って時間を確認すると、あまり時間が無いことに気付き、急ぎ足で校舎に向かった。
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