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イケメン達は全員黙り、俺の言葉を待っている。
「俺の家族は、父親と義理の母親と義理の妹、それに俺で構成されて居るんだ。」
「まさか、義理の母親が嫌がらせを!!」
イケメンが怒りをあらわにするが、再び落ち着かせる。
「だから、仲が悪い訳じゃない。逆に、好かれてる方だと思う。」
「では、あまりにも親しくして来るものだから、一人暮らしを?」
一号が、控え目に質問をしてくる。
「少し違うな。あの人は、内縁の妻だって事以外は普通だ。」
「それはそれでビックリだよ~!!」
「それより、問題が義妹の方なんだ。奴は、かなりやばい部類に入る人種だ。」
俺は一息つき、再び語りだす。
「あいつは、出会った頃は大人しかったんだが、段々と変わりはじめた。いや、本当の自分を出して来たのかもしれん。」
俺はベットの隙間から、トンファーを取り出す。
「俺の家には、このトンファーと同じものが幾つもある。何故だが分かるか?」
「強盗とかに立ち向かうためか?」
どうして、イケメンはこうも察しが悪いのだろうか。少し苛立ちを感じる。
「話しの展開から分かれよ。強盗ごときには、素手で充分だ。俺がこれを使わざるを得ない程、危険視してるのは…義妹だよ。」
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