‐非行少年‐

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    「腕立て好きだなチビ!」 「お前コレで通算何回目?ウケるんだけど!」 「つか他にも色々あんのにピンポイントで当て過ぎ!」 チビっつーな!!90回だ文句あっか?!くじ運ねえんだよ悪いか?! ……と反論したいとこだが、一々こいつらに回答しててもキリがねぇ。いやそれより3回目になる"腕立て伏せ30回"にイラついて言葉も出ないって感じだった。 ちなみに今までの罰は、 1回目:腹筋30回 2回目:腕立て伏せ30回 3回目:腕立て伏せ30回 4回目:ラジオ体操第二をやる という、何とも酷い内容のオンパレードだった。 体力には自信あったんで、3回目まではまぁいい。疲れはしたけど。 だが4回目のは……羞恥以外の何物でもない。精神的な意味で死にそう……いや、死んでた。 「ほら、さっさとやれよ愚民が」 「っせーな!やりゃいいんだろ?!」 「おいおい、"大貧民"がそんな口聞いていいのか?第二に変更してやったっていいんだぜ?」 「こんッ……、いいえ結構です!腕立てやらせて頂きますッ!」 口答えの言葉が出掛かったが、言ってしまったら本当にラジオ体操に罰を変更され兼ねないと瞬時に判断した。 内心煮え繰り返りながら権力に屈したオレは、冷えた床に両手をつく。 今に見てろ……次は絶対"大富豪"に成り上がって、こいつらに吠え面かかせてやる! .
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