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香「それにしても驚きです。
あんな所に私達が入れる穴があるなんて。
私知りませんでした。」
懐中電灯を付け学校内を歩きながら、
感心したように俺に言った。
霊「俺達怪異研究部が初めて見つけた場所だからね。
それより、
こんな時間の外出をよく親が了解したね。
何も言われなかったの?」
香「はい…
それどころか、
『やっと夜遊びするようになったのか!!』って、
涙ながらに喜ばれました。」
どんだけ真面目なんだ香子さん。
香「あ…そういえばまだあなたの名前を聞いてませんでした。」
霊「あぁ、そうだったな。
俺は狩屋谷霊也。
気軽に霊也って呼んでくれ。」
香「霊也さん…ですね。
よろしくお願いしますね霊也さん(ニコッ)」
霊「!!
あ、あぁ…///」
な、なんだこの一人…
この笑顔は殺人級だ…
香子さんの微笑みに目を逸らしたその時、
月夜さんが俺に言った。
月『ねぇ霊也くん、
何か足音聞こえない?』
霊「え?
………なにも聞こえませんけど。」
遥『えー!?
先輩聞こえてないんですか!?』
霊「な、なんだよその言い方は!!
聞こえないもんは聞こえ」
俺がそこまで言った時、
ズルッ…ズルッ…
ズルッ…ズルッ…
何かを引きずるような音が俺にはっきり聞こえてきた。
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