第一章 ひとりかくれんぼ

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香「!? れ、霊也さん…」 霊「あぁ… 和仁、お前も聞こえるよな?」 和「おう… いやと言う程聞こえるぜ。」 俺達3人は音がする西階段の方を向いて警戒する。 遥『気をつけて下さい先輩。 なにかの気配がします。』 ズルッ…ズルッ… ズルッ…ズルッ… 音がだんだんと大きくなると同時に、 俺達は懐中電灯を照らす。 すると、 ズルッ…ズルッ…………… 突然音が止まった。 香「音が…止まった?」 霊「…音が聞こえたのは向こう方の西階段だよな。 みんな、 少し進んでみよう。」 俺達は音が聞こえた階段の方に歩み寄る。 そして、 懐中電灯で階段付近を照らした瞬間。 ベチャッ!! 『!?』 階段の方から何かが潰れるような音をたてて、 何かが落ちてきた。 霊「うわっ!? こ、これは!?」 懐中電灯でそれを照らした瞬間、 俺は身の毛がよだった。 階段から落ちてきた物、 それは…… 首が切断され、 体全体が血塗れの女子生徒の制服を着た死体だった。      
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