序章 それは始まりにすぎない

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「あははっ!! また見事に引っかかってくれましたね先輩。」 俺が頭を抑えているとこの部活の女子部員、 天童遥が俺を見て爆笑した。 「いってぇ… 遥!! 若干クラッて来ただろ!!」 遥『あははっ!! そりゃあ金たらい落としたんだから、 クラッて来ますよ先輩!!』 遥に言われて俺が扉を見ると、 俺の真後ろには金タライが落ちていた。 このやろう… 当たりどころが悪かったら、 クラッと所かマジで死ぬぞこれ。 『こら遥。 駄目でしょ? 霊君をいじめたら。』 俺が遥にからかわれていた時、 どこからかこの部活の影の部長。 天童月夜さんが遥を捕まえた。 遥『わっ、お、お姉ちゃん!? いや、私はただ霊先輩にいたずらを』 月『これのどこがいたずらよ。 運が悪かったら霊君もお化けになる所だったじゃない。』 遥『それはそれでいいじゃないお姉ちゃん。 もし霊君が幽霊になったら、 ずっと私達と一緒に…』 月『………遥、 あなたも相当な悪ね。 うふふふふ…』 霊「怖っ!? 月夜さん、めっちゃ怖いですよ!?」 第一、 俺はまだ17歳だ!! そんな大事な時に死んでたまるか!! 俺が2人に心の中で突っ込んだその時、 ガラガラガラ… 「ちぃーっす!! 霊也、 また新しい怪談の調査して来たぜ。」 『ちょっと2人共!! 霊也に何してるのよ!!』 扉が開かれ、 黒髪ツインテールの美少女、 天童朱乃と俺の友達。 伊鳴和仁がやって来た。    
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