序章 それは始まりにすぎない

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俺の名前は、 狩屋谷霊也(かりやたに れいや)。 憑黄泉高校2年3組所属の男子高校生だ。 霊と名前についているが、 霊感はかなり無い…自分ではそう思っていたが、 何故か知らないが、 突然天童3姉妹が《見える》ようになった。 因みに何故(見える)と言った表現をするか。 それは、 天童3姉妹が、 幽霊であるからだ。 つまり、 俺と和仁以外には彼女達は見えないのである。 しかし、 何故か天童3姉妹には死ぬ直後の記憶がない。 自分の名前以外は何も覚えていないのだ。 そこで、 自分の死の直前の記憶を思い出したいがため、 その3姉妹が立ち上げたのが、 『憑黄泉怪異研究部』、 通称(怪研)。 部長は月夜さんであるが、 普通の人には月夜さんが見えないので。 一応俺が部長をしている。 まぁ実際は、 ただ面倒な仕事を押し付けられているだけだが… 因みに部活のメンバーは人間2人、 幽霊3人である。 月『………つまり、 今回もいい情報は無かったのね。 そろそろいい情報があってもいい頃だと思うけど…』 遥『まぁまぁお姉ちゃん。 ゆっくり探して行こうよ。 そんなに急がなくてもいいんだから。』 月『まぁそうだけど…』 月夜さんがため息をこぼしたその時、 トントン… トントン… 『!!』 部室の扉が叩かれた。    
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