序章 それは始まりにすぎない

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朱『珍しいわね。 こんな時に誰かしら?』 和「俺様が出るよ。 開いてますけど、 開けれますか?」 そう言って和仁が扉に向かう。 建て付けの悪い引き戸を開けると、 メガネをかけた女子生徒がそこに立っていた。 ???「あ、あの… 怪異研究部って、 ここ…ですよね?」 霊「あぁ、 ここで合ってるよ。 何か頼み事か?」 俺はメガネっ娘に用事か訪ねる。 因みに部活の活動の一環だが、 怪異や怪現象。 さらには怪談の調査をここの生徒から受ける事が多々ある。 最も、 誰も使わない旧部活棟になんか。 用事が無ければなかなか来ないが… ???「あ、あの…実は… えっと、その…」 メガネっ娘は言いづらそうに俯く。 …結構可愛い… 朱『霊也(ニコッ)?』 霊「な、なんだろう… 背後から殺気が…」 まるで俺の心を読むように、 タイミングよく朱乃から殺気が送られる。 冷や汗を拭いた時、 メガネっ娘が突然叫んだ。 ???「私と……… 私の友達を、 助け欲しいんです!!」     
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