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ここは一面美しいブルーローズが咲き誇るブルーローズの園
真実の語り部・黒ウサギのレイシーの住処…
レイシーは“不思議の国”で紅い眼を持つ者は、周りの者を“不幸”にすると言われ、他の住人達から忌み嫌われている
その為、レイシーの周りには漆黒の羽根を持つ鳥怪獣の鴉(クロウ)、グリフォン、ジャバウォックが彼女を守っていて、部外者は安易に近付けない
そして高貴なブルーローズ達も部外者の侵入は絶対に許しはしないのだ…
そんなブルーローズの園に建つ小さな家からは、甘い紅茶の香りが漂ってきていた
カチャ…
リイス「レイシー様、本日の紅茶はジャスミンの茶葉を使用してみました。」
機械のように淡々と話し、無表情で感情を表さないトカゲのリイスは、ティーカップをテーブルの上に置き、深々と頭を下げた
リイスはレイシーの守護者で、リイスにとってレイシーは過去、洞窟に捨てられていたリイスを救ってくれた恩人であり、主人でもある存在だ
それを見つめるレイシーはティーカップを手にすると、一口ゆっくりと飲んだ
レイシー「ジャスミンの茶葉も上質で悪くないな…」
リイス「ありがとうございます。」
レイシーを慕うリイスはほんの少しだけ、表情を緩めたが、レイシーはそれに気付くことはない
レイシー「しかし、毎日をただお茶をして過ごすのにも飽きたものだ…」
吐き出したため息は白い湯気となり、レイシーはしばらく虚空を眺めていた
が
?「こんにちは、貴女が黒ウサギのレイシーね。」
レイシー「!!」
突然の声と共に目の前のソファーに、空間から浮き出てきた少女がフワリと座っていた
ジャキッ!!
リイスは取り乱すことなく銃を少女に構えた
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