9人が本棚に入れています
本棚に追加
エース「……もう…この“不思議の国”で居るのも潮時かな…」
そう言って遠くを見つめ、少し自称気味に笑った
ジャ「何を言っている…?」
エースに怪訝な顔を向け、冷たく言い放った
エース「恋愛に墜ちる女王様に魅力なんて感じないし、“不思議の国”で生きるなんて私には最早無意味に等しいからだよ。」
恋愛は毒
死こそが永遠の花
エース「だったら…私と言う存在で、あの女王様の魅力を最大限に引き出し、美に染め上げる花になろうと思う。」
ジャ「つまり…お前は女王を狂わせる為に死ぬと…?」
どこまでも馬鹿げている
どこまでも
どこまでも
これが“不思議の国”の成し得るチカラなのか
エース「先にこの“不思議の国”から退席させてもらうよ…。後はよろしく頼んだよ、ジャック♪」
エースは人をからかうようにおどけながら手を振ると、そのままどこかへと歩いて行った
ジャ「………」
ジャックはその姿をただ見送ることしか出来ずにいるしかなかった
例え
エースの行動が全てを歪ます元凶になろうと
大事な女王を悲しませることを分かっていようとも
そこに感じる悪意と
歪んだ感情の渦の所為で
動けなかった
最初のコメントを投稿しよう!