story2、芋虫の詩

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芋「わけが分からないな。」 呆れと頭の中のいろんなものが混ざり合って気分が悪い 俺は一気にタバコの煙を吸い込み吐き出した すると、ほんの少しだけ気分がスッキリした気になった レロ「分かりやすく言えば~…」 レロニラは片手を顎につけ何かを考え、ひらめいたらしい… レロ「地球って惑星があって、それを包み込む宇宙ってモノがある、これは分かる?」 芋「……あぁ。」 レロ「地球が滅んでも、宇宙は滅ばないのと同じって思ってもらえたら良いのよ♪」 芋「………」 名案を口にしたかのようなドヤ顔は見ていて少し疲れるな… もうレロニラが“誰”なのか考えるのは止めよう レロニラはあくまでレロニラだ 芋「つまりは神さえもレロニラの手中に収められているってことで良いか?」 レロ「そうね♪“可能性”は神さえも欺くのよ!」 神さえも欺く…か 一体どんなチカラを持って言っているのか 分からないが… 芋「それじゃ俺はちっぽけなりに、神をも超える大レロニラ・ルクス卿に媚びておくとしようかな。」 レロ「芋虫の分際で…媚びても良いことないわよ~♪」 それでも あの湿った場所よりもずっとずっと居心地は良い 芋「……構わないさ。」 俺は芋虫だ 見ていることしか出来ない“傍観者” ちっぽけな存在さ だからちっぽけな存在として もうしばらくレロニラ いや… 宇宙…とやらの存在を観察していようと思う
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