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メアリ「私を……殺しに来たのね…?」
この言葉を口にしても、不思議と悲しみは無かった
あるのは悲しみとは逆の“喜び”
?「お前、死にたいのか?」
メアリ「………え?」
思ってもいない返答に、メアリアンは目を丸くした
?「別に私達はお前を殺すつもりは今はない、ただし…お前が母親に告げ口するならば話は別だ。」
人魚は海の悪魔なのに
私を生かすの…?
悪魔が
“私”を───…?
メアリ「告げ口なんてしない……出来ないわ。だって私、お母様に信用されていないもの…」
?「……不仲なのか?」
人魚は少しずつ私に近付いてきて、心から私を心配してくれているような表情をしている
どうして貴女が
泣きそうになってるの?
メアリ「えぇ……そうよ。だから私はここに“折檻”されていて、もう3日は何も…」
?「……公爵家から出れば良いのよ。」
もう一人の人魚も、警戒心が緩んだのか私に話しかけてきた
メアリ「出られないわ…私の人生はお母様に奴隷として捧げられたの。もう何処にも行けない…」
しばらく人魚達は黙り込み
そして…
シャ「私の名はシャロリーナだ、こっちは姉のルーチェ…お前の名は何と言う?」
冷たい空気を破って明るくその名を掲げた
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