私の個性

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私は真似することで 自分を保ってきた 生まれ持った個性はない 正しくは自分に消されてしまった。 私という画面にぐちゃぐちゃに のっけられた絵の具。 それは誰の色? 私自身"誰か"それすら わからない 私は誰?私の色は? あの人とあのことあのこと...。 あのこが羨ましい "真似しよう" あの人になりたい "真似しよう" あの人が好かれる理由はなんだろう "真似しよう" この絵素敵 "真似しよう" あのこの可愛い仕草 "真似しよう" "あの"色を画面にのせてく。 たくさん感性にまかせて そうして生まれたぐちゃぐちゃな 色キチガイな汚い絵。 きっとそれが私。 最初の私の画面には何色がのっていたの? それを探す毎日に心が真っ黒く死んでいた いっそナイフで画面を削りたい衝動、 厚塗りされた画面をガリガリと引き剥がす そうしてなにもかも手放したい。 でも怖いの。 私の人生を削りとるようで、壊すようで 出来ないの。
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