‐蔵の巻‐

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天真「ドアノブが壊れたんだぞ!」 あかね「うん。だから?」 天真「ドアノブが壊れたって事は…扉が開けられないんだ!」 あかね「うん……」 まだ分かっていない、あかねに天真は言葉を続けた。 天真「つまり外に出る事が出来ないって事は……」 あかね「出来ないって事は……?」 天真「俺達…蔵の中に閉じ込められたんだ!」 あかね「あ!そうか」 分かってもなお冷静なあかねに 天真は唖然となった。 天真「お前…本当に状況を把握してんのか!?」 あかね「分かってるよ」 天真〔あかね…お前……〕 天真は、あかねの天然に驚いた。 それは頼久と詩紋も同じ事を思った。 あかね「さてと……」 そう言いながら両手を叩くと また片付けを始める。 あかね「考えてても仕方がないし、とりあえず散らかっている物を片付けようよ」 あかねの言葉に天真達も片付けを始めるのだった。   ……………。  あかね「ふーう。何とか片付いたね」 天真「さすがに2度は疲れるな」 頼久「こんな事で疲れるとは、まだまだ鍛練が足りないな」 天真はムッとした顔で頼久を見た。 あかね「ところで…今日は友雅さん達どうしたの?」 詩紋「みんな後で来るとかって藤姫ちゃんが言ったよ」 あかね「ここに?」 詩紋「うん!」 天真「って事は……」 天真が何か思いついたように口を開く。
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