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扉が立て付けの悪い音をたてて開く。中から出てきたのは真っ黒なローブを頭から被った不審人物。
「うっせぇなぁ・・・」
発された声はやや高い音程で、多分の不機嫌さを醸し出している。
「さぁさぁ!ガンツ対魔剣士!はったはった!!」
『おおおおおおおお!』
「・・・またあのバカどもか」
彼は店の壁に立てかけてあった棒のようなものを手に取ると。
「何人たりとも俺の邪魔をするヤツには死よりも恐ろしい罰を」
棒を地面につけながら呪文のような言葉を呟くと、足元に蒼白い光が溢れ幾何学模様の魔方陣が現れる。
「元素は地、目するは我が敵を猛々しい岩塊にて・・・貫け」
地面が一度揺れたと思うと。
「「アッーーーーーー!!」」
彼方から響き渡る、断末魔にも似た男たちの声が天高く響き渡った。
「あーーーっと!両者!突然隆起した地面に下半身の一部を貫かれたーーー!!これはどうしたことか!?両者泡を噴いて気z」
「・・・いいっ」
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