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「A組全員で集まるんだ。生きている奴は一人残らず。
それでB組の奴らと遭ったら話し合うんだ。こっちの人数が多けりゃそう簡単に手出しして来ないだろう。
もしもA組とB組、今生きている全員が団結すれば、この戦場から逃げ出せるかもしれない」
「…ここから逃げられるの?」
星那ははっとした。
さっきまでの、自分がこのシュミレーションに巻き込まれてしまったということへのパニック。
そして目の前でいきなり班の仲間が殺されたこと。
そしてこのシュミレーションに乗った人間がいるということへのショックで頭の中はいっぱいだった。
このシュミレーションをなんとかして生き残りたい。死にたくない。とやっと思えるところまで来たというのに、竜之介の頭にはもうそんな計画があったのか。
「うまく行くかなぁ…」
「分からない。だけどまずA組全員が集まるには、エキスポランドにいる班の奴らと万博公園にいる班の奴らとの両方をまとめないといけない。
…考えられる心配は沢山あるよ。
こっちは2人だし。武器もほとんどない。
ひとまずはB組に出くわさないように気をつけないといけないな。」
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