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5月14日、三塚ひとみ(ミツヅカヒトミ)は昼過ぎに着替えて家を出た。
しかし鞄の中には郊外学習の用意ではなく、着替えが一式、携帯電話、財布、遠隔操作のバイブレータと首輪とリードが入っていた。
学校なんて糞くらえなのである。
私は今からお仕事なのである。
14時には名前を聞けば誰でも知っている会社の社長を調教しに行く予定があるのだ。
普段は社長の肩書きを背負って家庭を持っているのに関わらず、火曜日の昼だけは現役の女子中学生に奴隷として従い、恥ずかしい姿を晒すことに人生の意味を見いだしているマゾ男。
ふふっ。
ひとみは学校とは反対方向の駅に向かいながら一人笑みを浮かべていた。
携帯を見るとメールが2件。
一件目。
豚社長からだ。
「ひとみ女王様
今日はひとみ女王様と外のお散歩が出来ることを楽しみにしております。
もしも私の犬になった姿を会社の人間に見つかりでもしたらと思うと興奮で眠ることが出来ませんでした。
こんな私をどうか厳しくお仕置きしてください。」
うん、きっかり2時間してあげるつもり。
ただしお前は犬じゃなくて豚だから。
2件目。
かーさんからだ。
「ひとみがっこうにいっちゃだめできるだけとおくにいきなさいしばらくもどってこないでねせいふのひとがさがしてる」
……?
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