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「はい、メットと鍵。メンテしたばっかだから大丈夫と思う。…てかひとみちゃんそのカッコじゃ乗れなくない?」
美月はひとみのタイトスカートを見ながら言った。
「そうですね…」
「あと3分待てる?」
「あ……はい」
美月は玄関を開けたまま家の奥に走って行った。
ひとみは目につかないように玄関の横のガレージに隠れた。
美月は多分何も知らない。
程なくして美月は洗い立てのショートパンツを持ってガレージに下りてきた。
「ひとみちゃんさー。そんな所に入り込んでどうしたの。めちゃくちゃ怪しいよ。また何か悪いことして逃げてんでしょ」
「今は説明している時間がないんです…もしかしたら、セナとか学校のみんなに何かあったのかも。私はよく分からないけどとにかく遠くに逃げなきゃいけなくて」
ひとみはガレージで急いでショートパンツに履き替えながら説明した。
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