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ひとみは徐行運転で周りに注意しながら住宅街を抜けて、国道に出た。
どこへ行こうか。
今からじゃ豚社長の調教にはもう間に合わないし、この格好だ。
汗塗れのシャツ、ブロウしたのにヘルメットの中に突っ込まれてクシャクシャになってしまった髪の毛。
とりあえず、大阪から出なくてはいけないような気がする。
だが、星那や学校のクラスメート達のことも気になる。
どうすれば今の状況を知ることが出来るだろうか。
とりあえず、ひとみはショッピングモールにバイクを乗り付けることにした。
何か情報を、得なければ…
そして秘密裏に星那や美月姉さんと連絡を取る方法を考えなくては。
それと…
「母さん…」
大丈夫かな?
私も学校のみんなも、母さんも多分何かすごく大変なことに巻き込まれたのには違いないんだ。
待ってて母さん…
絶対に母さんを何とかする。
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