祝福の森

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「大丈夫ー?」 「あのねあのね、さっきのカケラ様ちょっと怖かったのー」 「でも、元に戻ったねー」  嬉しそうに笑い合う妖精達に瑠璃子は苦笑する。 「ふむ、お主、何やら顔色が違うのう」  先程までこの世の終わりのような顔をしておったのに、と言うオウルに、瑠璃子は輝かんばかりの笑顔を向けた。 「だって美少年よ!しかもちょーあたし好みの美少年!男でもこれなら許せるわ!!」  神様ありがとう!と、瑠璃子は両手を天へと上げて喜びを表現する。 「あ、一人称があたしだとオネェみたいだよね。うーん、ボク、オレ、僕、俺、この姿なら僕がいいわね!僕にしましょ!あと名前も瑠璃子 じゃおかしいわよね、でも瑠璃子って名前わりと気に入ってるし……瑠璃……ルリがいいわね!!」 『オネェ』が何なのかオウル達には理解出来なかったが、瑠璃子が今の姿に合わせ名前を変更しようとしていることはわかった。 「オウルさん、あたし、じゃなかった僕はこれからルリと名乗ることにしたから、オウルさん達も『カケラ様』じゃなくて『ルリ』と呼んでね」  にこり、とそう言って瑠璃子、ルリは微笑む。
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