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そうして自宅アパートまで後僅かで着くという時。
─────見つけた
「え……?」
誰かの声が聞こえ、瑠璃子はその足を止めた。
外灯がチカチカと点滅するのみで、振り返っても辺りには人影さえない。
「……気のせい、かな?」
首を傾げつつ、瑠璃子は再び歩きだそうとした。
──────その瞬間。
「なっ、なに!?なんなの!?」
突如、目も眩むまばゆい光が瑠璃子の足元から発せられ、瑠璃子はその光に逆らう間もなく、一気に呑まれていった。
その時、瑠璃子は何が起きたのか理解することなく、ただ自分の中の何かが変化していくことを、遠のく意識の中でかすかに感じていた────
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