三章

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俺達が屋上に入ると、 彩希達は何かを作っていた。 何を作っているんだ? 疑問に思った俺は、 背中を向けている彩希の背中を足蹴する。 「うわっ!!」 彩希はそう言うと、前に倒れる。 前に倒れた彩希の背中を、 俺は自分の足を乗せる。 「なに作ってんだぁ?」 「兄さん!? 痛いよ!! 今、 爆弾作ってるんだ」 彩希の顔の様子は伺えないが、 多分顔を苦痛に歪めていると思う。 嗚呼、 ストレス解消になる。 「爆弾って作れる物なのか?」 「深緑<しんりょく>の騎士!? 何故貴様が此処に居る?」 「テメェは……鷹王<おうおう>」 あっ……忘れてた。 二人って物凄い険悪な関係だっけ?
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