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「でも後、30分も無いぞ?早くお土産を見ないと時間がないぞ?」
僕はまだ殴りたい気持ちを抑えて仁科に問う。仁科は頭を掻きながら
「……………いや、お土産はもう良いや。どうせ今日見なくても明日があるしな。」
仁科は一旦話を止め、階段の方へ歩き出し、歩きながら
「………………それより、風呂行こうぜ。まだ、風呂の用意してないし。」
「…………うぅ~ん、それもそっか。」
僕は仁科の言葉に頷き、階段の方へ歩き出す。階段を上がり僕達の部屋へと帰る。帰ってからは必要物品をバスタオルで包み込む。そして5階に風呂があるので行く。
お風呂場の前まで来た。そこで、今から入る人は僕たちぐらいだ。帰る人もいれば、そこで喋っている人もいる。
あれから15分くらい経った頃、僕たちはお風呂場の前に居た。まだ入ってないのかと思うが、もう僕たちは入った。別に男のお風呂シーンなんか見たくないだろ?万が一見たいと思う人が居ても、僕は嫌だ。恥ずかしい。
僕たちは自分達の部屋へと足を進める。そして今の時刻は10時30分だ。後30分で就寝だ。だがまず、時間通りに寝る人なんか聞いたことがない。寝る人はいるかもしれないが、そんなの知らない。
それから階段を降りていると萩嘉と浅倉さんと出会った。自動販売機で何かを買っている途中だったようだ。
「よっ。何してるの?」
僕は分かっているのに何故か聞いてしまう。それを萩嘉が
「梨沙にコーヒーをプレゼントをしている途中だ。」
「……………なんでプレゼント?奢るのじゃなく?」
「いや、あれだ。風呂の時にボディーソープを借りてな。だから、プレゼントをっと思って。」
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