24人が本棚に入れています
本棚に追加
あれから………っていうか入学式から一週間が過ぎた。この一週間はけっこう充実した生活だった。例えば、クラスの委員長となった女の子を萩嘉が目をつけたとか、新しく友達が一人増えたとか、話せばいろいろ話題が出てくる。
話はここまでにして、まず僕達は某県某市に向かっている。まぁ理由は合宿だからだ。そして今バスの中にいて目的地であるホテルに向かっている。まぁ席順は僕が窓側で仁科が僕の隣の席に座っている。
仁科っていうのは仁科 朗人[ニシナ アキト]、僕が入学式以降に出来た初めての友達だ。まぁ、見た目はイケメンだ。黒い髪で多分身長は萩嘉のちょっと大きいぐらい。でも飛び抜けてイケメンというわけじゃない。
そして、僕達の前に座っているのは萩嘉と萩嘉が目を付けたクラスの委員長の浅倉 梨沙[アサクラ リサ]さんだ。浅倉さんの見た目は可愛い。セミロングヘアーの黒い髪の毛に黒い目そして、赤いメガネ。いかにも委員長って感じだ。
「今日、ホテルに着いたら何かすることないのかな?」
「今日はホテルに着いたら直ぐに晩御飯でその後はお風呂に入って11時には就寝ね」
僕が3人に質問をしたところ浅倉さんが答えてくれた。僕はてっきり萩嘉が答えると思った。
「気になったけど、このバスはいつ目的地に着くの?僕達はあれこれ1時間ぐらいは乗ってるよ」
僕はもう一度質問をした。そしたら浅倉さんが体をこちらに向けず前を向いたまま質問に答えてくれた。
「このバスは後5時間くらいは乗ると思うわ。まぁその間にトイレ休憩があると思うからその時にトイレに行きなさい。あと、ここで漏らしたら怒るわよ」
「……いや!?浅倉さんっ!?………いきなり怖いこと言わないで!?後、トイレ行きたくないからね!?………それと女の子が下品な事言わない方がいいと思うよ?」
僕はびっくりして中ぐらいの声の大きさでつっこんでしまった。横にいる仁科は僕達のやり取りに笑っていた。それにしても浅倉さんが毒舌だったとは驚きだ。もっと清潔で大人しい人と思っていた。
最初のコメントを投稿しよう!