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「で、ですが頭--」
「カタギに詫び入れンのに切り落とした手前の指なンざ見せンのか?キモいだけやわ」
うっ、と言いたそうな表情のまま、八十神は停止し、ドスを門脇に渡した。
両の手を畳に付け、頭を下げようとしたその時に、クドラクやベリーサ、三善は門脇に頭を下げさせなかった。
「詫びなんかいらねぇからよ、何か案出してくれよ。頼むぜ」
テンガロンハットの傭兵は、タバコの先端の火から上る紫煙を燻らせ言う。
「全くだ。後で机は弁償して貰う。ついでに何か健康器具を頂こうか」
准将はニヤニヤと笑いながら書類を束ねながら言い放った。
「あ、私は若鮎と桜餅とへんば餅と羽二重餅ときな粉餅だ」
月人は菓子を要求した。
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