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「私は何の話も聞いていないわよ?」
レミリアはピシャリと言い放った。
貴重な機甲戦力を、わざわざばらさせる理由などない。
そう判断した上での発言だ。
しかし、ヘクマトは待ってましたと言わんばかりに再び指をパチンと鳴らす。
入口の襖がゆっくり開かれ、三体のバイド兵が入室してきた。
その三体はレミリアの眼前まで歩いていき、静止した。
「な、なに?」
全く同じ容姿の彼等にレミリアは少々引きながら言う。
ヘクマトはニヤッと笑い、口を開く。
「ただいま当社はセール期間であり、しかも決算セールと魔女感謝セールのダブルセール期間なのです。セールのキャンペーンと致しまして、そちらのソルジャーを三体、無料でご提供させて頂きます」
死の商人の、取引交渉が始まる。
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