暴走する軍産企業

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「頂けるのなら素直に頂きましょうか……損は無いから……」 レミリアは何かあるな、と感じながら、言葉を返す。 実際、レミリアの読みはあたり、ヘクマトは更に続ける。 「つきましては、もう二体、サージェントとコマンダーをご提供させて頂きますので、そちらの戦闘車両並びに主力戦車をお貸し頂けないでしょうか」 やはり、と会議室の全員が思ったが、口にはしなかった。 「………若造、これが武器商人って奴かい……?」 「……あぁ、そうだぜバァさん……金さえ払えば弾道ミサイルだって持って来やがる……」 つまり、とベリーサは一旦、間を置いて、シャイローに言う。 「金か物々交換さえすりゃあ何でも買えると思ってやがる……俺達傭兵みたいなエンドユーザーには鼻で笑い飛ばしてリストすら見せねぇ癖にな……」
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