暴走する軍産企業

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ベリーサの言葉にヘクマトは敏感に反応し、ニヤッと笑い、言う。 「俺達、ヘマト・アーマライツは曾祖父の曾祖父の代から続いた刀剣等の武器販売を更に拡大し、正式に企業として父が立ち上げた物だ。初めての客は、外来人。購入して頂いた商品は銃一丁、それもデリンジャーだ。我社はデリンジャーたった一丁でも、正当な価格で公正に、取引する」 ヘクマトはア然としているベリーサを尻目に、レミリアとの商談に戻る。 「量産させて頂きました車両はご希望ならば通常価格の三割引き、更に、ただいまセール期間ですので、合計して半額とさせて頂きます」 レミリアは、ほう、とだけ言い、ジェスチャーで続けさせる。 「その他兵器類も、二割引きさせて頂きます」
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