暴走する軍産企業

12/17
前へ
/480ページ
次へ
レミリアはクツクツと笑い、拍手をパチパチとけだるそうにする。 「良いだろう。若き死を売り捌く者よ。お前が売り捌く死はどれ程の物か答えてみろ」 そして吸血鬼のカリスマをフルに活用し、ヘクマトを威圧する。 ベリーサは思わず身構え、アレッシーもピリピリした雰囲気になる。 しかしヘクマトは平然とした表情で、切り返した。 「ご希望ならば、小さな護身用ナイフからNCRとかいう連中の核兵器を模造した兵器でさえも。強い兵器を、大量に、なるべく安くお届け致します」 一度、ヘクマトは竹林の永遠亭へ武器を運搬した事がある。 その時はただのヘタレの役立たずだったが、今ではすっかり、一人前の武器商人となっていた。 例え銃弾が眼前を掠ろうと、ビビりやしないだろう。
/480ページ

最初のコメントを投稿しよう!

87人が本棚に入れています
本棚に追加