暴走する軍産企業

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「あぁ、核につきましては、どうしても劣化版になってしまいます。ノウハウが不足、いや完全にありませんので。その核はハルピュイアの死体とプラナリアと武器をバイドで掛け合わせ、体内に二、三発ぶち込みます。名付けて………まあ、ヌカピュイア特攻隊、ですね」 「テメェ何考えてやがるッ!?核だぞ!?許される訳がねぇだろうがッ!しかも特攻隊だァッ!?ざけんなテメェッ!」 ベリーサは核と、特攻隊、というワードを聞くなり立ち上がり、ヘクマトの胸倉を掴んで無理矢理立たせ、SAAのバレルを顔面に突き付ける。 血管は浮き上がり、目は見開かれ、歯は剥き出しになっている。 だが、そんなベリーサを見てもヘクマトは平然としていた。 そして、冷めた目線を彼に送り、シックザールへ目配せした。 目配せされたシックザールは素早くトンプソンを構え、ベリーサの頭へ狙いを付ける。
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